介護保険料過大徴収、宮田村は15日めどに返金へ
上伊那全8市町村で介護保険の被保険者の一部から過大に保険料を徴収していた問題で、宮田村議会は8日に臨時会を開き、対象者に返金するための同保険特別会計補正予算案を原案通り可決した。
同村内で過大徴収されたのは62人でのべ83件。総額53万7290円にのぼり、1人あたりの平均にすると8666円。
村は既に全対象者を訪問して謝罪を行い、今月15日をめどに口座振替や手渡しなどで返金する。
上伊那地方では広域連合情報センターが一括して介護保険の情報処理を行っているが、今回の問題では保険料上昇に伴う激変緩和措置にからみ、システム改修にミスが発生。
8市町村の1900人余りから計1200万円ほどを過大に徴収し、先月25日に発表した。
清水靖夫村長は臨時会で改めて謝罪し「市町村と情報センター相互のチェック機能を高め、誤りが生じない体制を構築していく」とした。
村住民福祉課は専決処分ではなく臨時会を開いて議決対応したことについて「全てを明らかにして、今後の対策を図っていくため」としている。