水野敬子作陶展
伊那市旭町のはら美術で8日、黄瀬戸焼ひとすじ38年の美濃陶芸協会理事・水野敬子さん=岐阜県土岐市=の作陶展が始まった。温かみのある日常の食器から茶道具まで100種類を展示、販売している。
伊那で1年おきに作陶展を開き今回3回目。水野さんは土岐市で最も古くから窯を構えていた家に生まれ、1970年に井之口古窯跡に窯を築き、陶芸家の故・加藤唐九郎から黄瀬戸の極意を授かった。
茶道具のほか花びん、酒器、香炉、急須、湯のみ、皿類などがあり、「自分の台所の器も全て黄瀬戸。女性だから自分で使い、感じながら作っている」という優しさ、温かさにあふれた作品。万葉の人を題材にした人形、黒い土に絵を描いた「陶額」などもある。
水野さんは、「生活の中で使える器が種類豊富にそろっているので、一度足を運んでください」と話している。
会期は13日まで。午前11時縲恁゚後6時。入場無料。