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板山啓三回顧展

板山啓三回顧展

 伊那市出身で35歳の若さで他界した板山啓三さん(1910縲・5年)の回顧展は18日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。
 板山さんは伊那市富県北福地に生まれ、東京美術学校図画師範科(現東京芸術大学)を卒業。北海道網走高等女学校、静岡清水高等女学校で教諭、山梨師範学校(現山梨大学)教授を務めたが、結核のため宮田村で亡くなった。
 「早くに亡くなり、地元にもいなかったので、作品を皆さんに見てもらえなかった。富県の生家や宮田の家に残るたくさんの作品を、どこかで皆さんに見てほしい」と、遺族や親族が3年がかりで回顧展を計画した。
 小品から50号までの油彩画が中心で、妻を描いた「喜志子像」など50号は4点。「父」「母」など身内を描いた作品や風景、北海道で描いた「女学生たち」などのほか、スケッチ集の「芸大卒業記念スケッチの旅」、デッサン、掛け軸など約40点を展示している。
 会場で来場者を迎えていた妻の喜志子さん(95)は、「大変ですけど開いてよかった。本人が喜んでいると思う」と目を細めた。親族も「これだけたくさんの絵が埋もれていた。開催できて感激している」と話している。
 午前9時縲恁゚後6時。入場無料。

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