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2511/(月)

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この4月からエコーシティー・駒ヶ岳放送課の一員に
駒ケ根市経塚
大矢真央(まなか)さん(18)

この4月からエコーシティー・駒ヶ岳放送課の一員に<br>駒ケ根市経塚<br>大矢真央(まなか)さん(18)

 地元がすごく好きで、この地域の良さをもっとここに住んでいる人たちに伝えたかったんです竏秩B
 この4月、念願だった報道の世界へ飛び込んだ。現在伊南4市町村のコミュニティー情報を伝える「エコーシティー・駒ヶ岳」の一員として、毎日地域を飛び歩いている。
 入社までにはちょっとしたエピソードがある。
 高校3年生の時、職場体験でエコーシティーを訪れ「ここで働きたい」と確信を持った。その後、採用について会社側に問い合わせたところ、その回答は「今年は採用がないんです」だった。しかし、彼女は諦めなかった。
 採る採らないはいいので、とりあえず試験だけは受けさせてください竏秩B
 その熱意を伝え、見ごと採用となった。
 「その時は本当に緊張しました。でも、高校時代に入っていたソフトボール部のコーチが『元気な気持ちと勇気をもって頑張れ』って言ってたことを思い出して。思い切ることができました」と振り返る。
 ◇ ◇
 報道の世界に興味を抱いたのは小学1年生の時。
 「ニュースを伝える人だって、悲しいことや辛いことがあると思う。でも、テレビで見るアナウンサーは、毎朝変わらない笑顔で『おはようごさいます』って伝えていた。その姿が印象的だった」
 その姿が、いつしか自分の将来の夢となった。
 また、18年間を過ごしてきたこの地域も好きだった。
 「高校生の時、ソフトボール部の遠征で別の地域に行って帰ってきた時、山を見るとほっとしました。道を歩いていても普通に話し掛けてくれたり、困っていたら助けてくれる。人が温かいんです」と語る。
 ◇ ◇

この4月からエコーシティー・駒ヶ岳放送課の一員に<br>駒ケ根市経塚<br>大矢真央(まなか)さん(18)

 二つの思いが重なったのは、自分の将来を決める高校3年生の進路選択の時だった。
 「報道の仕事をしたい」という思いは変わらずにあったが、一方にあったのは「本当に自分に合っていることは何なのだろう」という迷い。友人が進路を決めていく中、さまざまな思いがよぎった。
 そんな思いを振り切るため、エコーシティーで職場体験をさせてもらったのは高校3年生の夏だった。あまりに緊張していたため、当時のことはほとんど覚えていない。しかし、確信したのは「やっぱりこの仕事が好きだ」ということだった。
 ◇ ◇
 入社から1カ月。敬老会や保育園など、さまざまな場所を訪れ、人と関わる中で、改めてこの地域の素晴らしさを実感している。
 最近はカメラの使い方や映像を編集する方法を練習中。
 「でも、まだだめ出しばかりです。もっと勉強しなきゃ」と笑顔を見せる。
 「『地元の魅力を伝えたい』って思っていたわりに、自分が知らないことばかり。これからもっと勉強して、いろんなことを伝えていきたいです。それから、18歳の私にしかできない取材をしてみたい。それもこれから勉強する中で、見つけていければ」

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