伊南バイパス沿いに大型店の出店を計画するベイシア、4月に商工観光課を訪問
駒ケ根市の杉本幸治市長は12日夜、本町、仲町の商店事業者らと開いた会合の中で、市内福岡の伊南バイパス沿線に大型店の出店を計画しているスーパー「ベイシア」(本部・群馬県)が、この4月に駒ケ根市の商工観光課を訪れ、同バイパス沿線における建物の建設規制などについて問い合わせていたこと明らかにした。
杉本市長は、この日開かれた「市長と語る会」の中で、参加者から出た「伊南バイパスの大型店出店計画はどうなっているのか」という質問に答えた。
杉本市長は「ベイシアは4月に入って商工観光課に来て、建物の規制について聞いていった。もう一つ(カインズホーム)の方は具体的にどうこうという話はないが、地権者に当たっているという話はある」と説明。その上で「行政としては伊南4市町村の議会で大型店の出店に反対する声明を出している。また、伊南バイパスの土地利用計画の中でも高さ制限などの規制をしており、事業者側には大型店の出店には市議会の議決が必要なことなども伝えている」とした。
一方で、最終的に民間同士の話し合いで決まってしまうケースもあることから、大型店の出店を抑えることの難しさも示した。
「ベイシア」と同社のグループ企業である「カインズホーム」が伊南バイパス沿線に合計店舗面積1万平方メートルに及ぶ大型店の出店を計画しているとの話が浮上したのは昨年のこと。これを受け昨年4月、当時の市長・中原正純氏は出店に反対する声明を出し、市議会もその声明に名を連ねた。
取材に対し、ベイシア側は「回答できない」としている。