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精密測定機器など連続窃盗100件

精密測定機器など連続窃盗100件

 伊那・茅野・駒ケ根・飯田・阿南の各警察署および捜査第三課・軌道捜査隊による合同捜査班は15日までに、精密測定機器対象の広域窃盗の疑いで愛知県の無職湊誠二容疑者(58)と同青山さとみ容疑者(45)を逮捕した。伊那警察署によると、両容疑者は県の内外で100件余の精密機器の窃盗を繰り返していたことを自供している。被害品はいずれも高価な物で、県内の7件の犯行だけでも被害額は約2400万円。警察では全容解明に向け捜査を進めている。
 南信地域では昨年10月ころから精密機器製造工場などで精密測定機器などが盗まれる工場荒らし事件が連続発生。警察が合同捜査班を立ち上げ情報分析などによる犯行予測を立てるなど捜査を強化していところ、本年3月10日午前1時30分ころ、茅野市内の精密機器製造工場に侵入し、ドリル研磨機など135点(時価合計92万7千円相当)を盗んだ両容疑者を茅野警察署が現行犯逮捕した。
 容疑者の県内における7件の余罪が判明したことから、伊那警察署に捜査拠点を移し、箕輪町の精密機器製造工場からマイクロメーターなど約450点(時価合計400万9千円相当)を盗んだ疑いで両容疑者を再逮捕した。
 取調べに対し両容疑者は、湊容疑者主導のもと05年ころから現在までに長野県、愛知県、三重県、岐阜県、静岡県で精密機器製造工場を対象に100件余にのぼる同種の余罪を自供。
 窃盗した品は愛知県内などの精密関係会社に安価で販売するなどし、生活費などに当てていた。

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