災害応援協定関係者会議
伊那市は14日、地震などの大災害が発生した際に物資の提供や施設の利用、被災者救護などに協力する「災害時応援協定」を結んでいる25団体の代表者らとの打ち合わせ会議を市役所で開いた。関係者約70人が出席。緊急連絡先や対応の内容などについて市の担当者と確認し合った。出席者は名刺を交換したり、夜間の連絡先の一覧表を見せ合ったりして万一の災害発生に備えた=写真。
防災についての情報提供として、県危機管理部危機管理防災課上伊那駐在の伊藤秀雄防災対策推進員が「地域の防災対策」について話した。伊藤さんは東海地震の起こる確率の高さなどのデータを示した上で「災害発生時にパニックに陥らないためには、事前の危機管理が大切」と呼び掛けた。
会議は、殿島橋の橋げたが流されるなど伊那市にも大きな被害をもたらした06年7月豪雨の反省を今後の対応に生かそうと昨年5月に第1回を開いた。団体の代表者や市の担当者が異動で交代する場合もあることから、市は毎年この時期に開くことにしている。