宮田村の観光活性化で中間報告、25日に住民一緒に考えるシンポジウム開催
住民参加で地元の自然環境を観光に活かそうと検討している宮田村の「西山山麓観光開発研究会」は14日夜、中間報告をまとめた。情報発信の役割を担う拠点施設の必要性、ツアー的要素、体験型観光の導入などを盛りこみ、資源である「自然」に地元の「人」たちが有機的に加わることで誘客に結び付けようと構想した。25日に村と共催で開く観光シンポジウムで内容を公表し、住民の意見も幅広く聞きながら7月の最終報告、その先の実現へ向けて動き出したい考えだ。
中間報告では、中央アルプスのすそ野に広がる自然を最大限に活かしながら、誘客には人の力によるイメージづくりや演出が必要と指摘する。
拠点施設については単に特産品や農産物を販売するだけでなく、情報を網羅して滞在、体験へとつながる仕組みを構築。
西山エリアを観光ルート化して、ツアーガイドの人材バンク機能を拠点施設に持たせるべきと具体的に投げかける。
また、果樹園地帯の駒ケ原地区については「ファーマーズ通り」と位置付けるよう提案。農業と結び付けた体験型観光の中心地帯として整備するよう求めている。
そのほか宮田高原や駒ケ岳、村内に点在する湧水の活用など報告は多岐に及ぶが、課題となる拠点施設の運営、事業主体の問題を含めいずれも地域の人たちの連携協力を不可欠な存在として挙げる。
25日午後1時から村民会館で開くシンポジウムでは、中間報告を含め村の観光について、住民に考えてもらう機会にしようと計画。松本大学の山根宏文教授による講演などもあり、多くの参加を呼びかけている。問い合わせは村産業建設課85・5864まで。