農業委員に女性の登用を要望
県女性農業委員の会上伊那支部(宮崎美和子支部長)は12日、宮田村役場を訪れ、引き続き女性の農業委員を登用するよう要望書を清水靖夫村長らに提出した。同村の女性農業委員は現在2人。7月に改選を控えているが、宮崎支部長らは「女性でなければできない仕事も多い。ぜひ引き続き登用を」と求めた。
同支部は上伊那地方の女性農業委員16人で構成。農業委員として女性の果たす役割は大きいとして、改選を控えた市町村に要望をしている。
この日は、村長と松田英俊村議会議長、小田切信樹村農業委員会長に要望書を提出。
清水村長らは「女性ならではの感性を十分に生かし、食育や地産地消など冷静にとらえて活動されている」と女性委員を高く評価し、登用確保に前向きな考えを示した。
上伊那の女性委員の動きをみると、地区選出は進んでいないが、議会推薦などで登用が行われている。全8市町村のうち不在は箕輪町のみで、伊那市と中川村は各3人を確保している。
同支部事務局を務める県の担当者は「宮田村のように学校給食に深く関わり活動するなど、子どもたちも巻き込みながら地域と農業を橋渡ししている」と、女性委員の活躍の場が広がっていることを説明する。
同支部は、宮田村と同じく7月に農業委員の改選を控える南箕輪村へ15日、駒ケ根市へは22日に同様の要望を行う。