韓国のイチゴ輸出営農法人がみはらしいちご園で交流・視察
ジャム作り学ぶ
伊那市のみはらしいちご園と昨年夏から交流している韓国の晋州市水谷地区のイチゴ輸出営農法人は16日、いちごジャム作りを学びたい-と、みはらしファームを訪れて交流・視察した。
昨年7月、同営農法人が日本に視察に訪れた際、みはらしいちご園の話を聞き来伊。組織づくりを学びたい-との話を受け、みはらしいちご園前組合長の有賀正喜さんが11月に韓国を訪問し、組合の組織や加工品を説明、紹介した。
同営農法人は約17ヘクタールの畑で東南アジアに輸出するイチゴを栽培している。今回、いちごジャム作りに関心を持ち、イ・ビョンホ会長や貿易商事の社員ら3人が、栽培しているイチゴ「メイハン」30キロを持参して来日した。
みはらしファーム内の加工場で、組合員が「メイハン」を使ってジャムを作った。蒸気釜でイチゴと砂糖を煮て、瓶詰めし煮沸するという作業行程を写真を撮ったり、質問しながら見学した。
韓国では家庭でジャムを作る場合5時間近くかかるといい、作り方の違いや時間の早さに驚き、「この作り方のほうがよさそうだ」と話した。みはらしいちごジャムは通常の市販品と比べ仕上がりが緩いのが特徴で、その緩さにも関心を示していた。
イ・ビョンホ会長らは、「視察すると驚くことがお互いにあるので、勉強会を何回かやったら互いに役立つと思う。もっと縁を結んで交流したい」と話した。今回作ったジャムは韓国に持ち帰り、営農法人で勉強会を開くという。
案内をした前組合長の有賀さんは、「同じイチゴを作る仲間。技術的交流は深めたほうがいい」と歓迎していた。