都会の中学生上農高で農業体験 高校生が講師役
南箕輪村の上伊那農業高校実習ほ場などで16日、東京・武蔵野市の第三中学校1年生122人が農業体験をした。同高3年生が中心に講師となり、日ごろの勉強内容をリンゴの摘果や加工トマトの播種などの体験メニューを通じ、都会の子どもたちに教えた。
メニュー6つのうち、牛舎で行った「動物たちとのふれあい」には中学生約20人が参加。高校生たちは、手作りのパネルを使うなどして、牛の胃の中にいる微生物の存在や、卵からダチョウのひながかえるまでの工程などを丁寧に説明した。
生物工学科3年の唐沢陽子さん(17)、高見春奈さん(18)は「今まで勉強してきたことをうまく説明するのが難しかった。でも、真剣に聞いてくれていたので、とてもやりやすかった」と話していた。
農業体験は、武蔵野市の小中学生自然体験長期宿泊学習の一環。取り組み内容は学校ごと異なり、第三中学校では10年以上前から、毎年、同高で実施している。
牛舎では牛のブラッシングを体験。初めて牛に触る中学生