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長野県自然保護レンジャー・長野県自然観察インストラクター合同研修会

 長野県自然保護レンジャーと長野県自然観察インストラクターの合同研修会が17日、伊那市の伊那合同庁舎であった。約30人が信州大学放送公開講座のビデオや山岳写真家・津野祐次さんの講演に学んだ。
 津野さんは、「山岳写真家から見た最近の中央、南アルプスにおける状況」をテーマに話し、「自然界の状況をよくよく観察し理解することを出発点に、人間と自然がどのような関係を築いていくのか、皆さんに主体となって話し合いし、実践していただきたい」と期待を寄せた。
 南アルプスの仙丈ケ岳では、「植物が見られなくなり、シカの食害は深刻な問題。気候変動により植生もかわりつつあると実感している」とし、中央アルプスについては「私の目には今のところシカ被害はないと思う」としながらも、木曽側でシカが出ている情報も話した。
 自然保護レンジャーは、自然公園などを巡視し利用者に動植物の保護や施設の利用など適切な指導をしたり、自然環境の保全活動をする。上伊那地方事務所管内に43人いる。
 自然観察インストラクターは、植物、鳥、昆虫などの専門知識を基に自然学習会などで解説する人で、管内で28人が登録している。

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