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伊那市職員が300万円着服

伊那市職員が300万円着服

 2年間にわたって総額299万9232円の公金を着服していたとして伊那市は20日、同市長谷総合支所建設課の男性主事(30)を同日付で懲戒免職処分としたことを発表した。
 市によると元主事は伊那市、国土交通省天竜川上流河川事務所など6団体でつくる実行委員会(委員長・小坂樫男市長)が毎年7月に運営しているイベント「三峰川サマーピクニック」の会計事務を06、07年度の2年間務めていた。同委員会の預金口座の通帳と印鑑の管理を実質的に一人で行っていた立場を悪用し、06年度9回、07年度32回、08年度1回の計42回にわたって、現金を不正に引き出したり口座に入金しないなどの手口で着服を繰り返していた。金は96縲・4年に購入した司法書士などの資格取得用教材の代金約400万円の返済に充てていたという。
 2年間に2回あった会計検査は、パソコンを利用して資料を巧妙に改ざんするなどしてすり抜けてきたが、今年5月12日、事務局の交代に当たって行われた打ち合わせの中で、上司が通帳と帳簿の金額の食い違いに気付いて追求したところ着服を認めた。本人は「申し訳ないことをした」と反省しているといい、金は19日までに全額返済されたことから、市は刑事告訴はしない方針。
 市は着服を防げなかった理由として▽通帳と印鑑を一人の職員が保管していた▽現金出納に当たって上司が決済していなかった▽事務作業を一人に任せていた竏窒ネど、管理体制に問題があったことを認めている。
 小坂市長は「職員に対しては日ごろ綱紀粛正を言い、金の扱いは管理監督者が監督するよう言ってきたのに残念。二度と間違いがないよう対策を講じたい」と陳謝した。
 主な関係者の処分(20日付)は次の通り。
 ▼市長=減給2カ月・10分の1▼長谷総合支所長=減給1カ月・10分の2▼副市長(統括)=減給1カ月・10分の1▼長谷総合支所建設課長=減給3カ月・10分の1▼元長谷総合支所次長=減給1カ月・10分の1▼同建設水道課長=同

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