駒ケ根市出身の佐野成宏さんが後援会10周年記念のテノール・リサイタル
世界的に活躍している駒ケ根市出身のテノール歌手・佐野成宏さん(43)が21日夜、自身の後援会(木下勝敏会長)の結成10周年を記念したテノール・リサイタルを駒ケ根市文化会館で開いた。地元をはじめ、県内外から約600人の観客が集まり、佐野さんの透明感のある美しい歌声とに酔いしれた=写真。
イタリアのピアニストで国際声楽コンクールの伴奏者として活躍するラッファエレ・コルテージさんとの共演が実現したこの日は、ヘンデル作曲の歌劇「クセルクセス」より、「オンブラ・マイ・フ(懐かしい木陰)はじめ、イタリアの古典歌や、ベリーニの歌劇「清教徒」の有名なアリア「追憶」など全17曲を披露。また、プッチーニの歌劇「トスカ」からは「妙なる調和」と「星は光りぬ」の2曲を情熱的かつ悲劇的に歌い上げ、観客を魅了した。
佐野さんは東京芸術大学の声楽科を卒業後、イタリアのアリゴ・ボイト音楽院に留学。その後、関西日伊コンコルソ第1位ミラノ大賞受賞をはじめ、各国の国際コンクールで入賞するなど、国内外から注目されている。