県女性農業委員の会上伊那支部が駒ケ根市で女性農業委員の登用を要請
農業委員の改選を控えた市町村で女性農業委員の登用要請をしてきた県女性農業委員会上伊那支部(宮崎美和子支部長)の8人が22日、駒ケ根市の杉本幸治市長らのもとを訪れ、今後も女性農業委員を登用し、女性が立候補しやすい環境づくりなどを進めることなどを求める要望書を提出した。
これまでに同支部では、今年農業委員の改選がある宮田村、南箕輪村で要望書を提出してきており、駒ケ根市は今回要望書を提出する市町村としては最後の市になる。
宮崎支部長(53)=中川村=は「もちろん、農業委員なので、土地を受け持って活動している女性委員もいるが、学校給食における地産地消への取り組み、子どもたちへの食育活動など、女性ならではの活動を展開している委員もいる。そういう形で今後も頑張っていきたい」と語った。
要望に対し、杉本市長は「女性がこういう場に出て行くことは必要だと考えており、要望のご趣旨は受け止めさせていただく。ただ、農業委員の選出も選挙で行われるものなので、みなさま方に頑張っていただければと思う」と語った。
同支部はこの日、市議会の竹内正博議長、市農業委員の清水千博会長にも要望書を提出した。
駒ケ根市では現在、市議会の推薦枠で2人の女性が農業委員として活動している。上伊那全体では、168人中16人が女性農業委員だが、ほとんどが推薦枠で選出されており、公選での選出はなかなか進まないのが現状のようだ。