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酪農家の苦労感じて、宮田小、中支援学級が見学学習

酪農家の苦労感じて、宮田小、中支援学級が見学学習

 宮田村宮田小、中学校特別支援学級の14人は19日、同村内や伊那市の酪農家などをたずね、牛乳が生産される仕組みを学習した。飼料の高騰などで厳しい現状に立たされながらも、朝から晩まで時間を惜しんで働いている農家の現状にふれた。
 酪農離れにより、村内で唯一の乳牛飼育農家となった原田博安さん=中越区=の牛舎を見学。飼っている18頭を間近に見ながら、話しを聞いた。
 「うちだっていつまで酪農を続けられるか分からない」と原田さん。
 しぼりたてのホットミルクが振る舞われ、子どもたちは「心もあったまる」と喜びながら熱心に目と耳を傾けた。
 続いて伊那市ますみケ丘のつつじケ丘牧場へ。経営する高嶋昇さん、和磨さん親子から説明を受け、子牛とふれあう場面もあった。
 170頭ほどを飼育し、上伊那最大規模の同牧場。ここでも飼料の高騰などにより先が見えない経営が続いているが、高嶋さんは「現状を知ってもらうことが大切に思う」と、子どもたちの学ぶ姿に目を細めた。
 一行は各地区の牧場から運ばれた牛乳が集まる南箕輪村のミルクステーションも見学。
 いつもなにげなく飲んでいる牛乳にも、多くの人たちの苦労が折り重なっていることを感じていた。

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