朗読劇「青い目の人形 ふるさとの宝もの」
参加者顔合わせ
飯島町のいいじま文化サロンが制作主催する手作り朗読劇「青い目の人形 ふるさとの宝もの」の参加者顔合わせが18日、飯島文化館であった。小学生から高齢者まで40人余が出席し、自己紹介に続き、8月3日の公演に向け、早速、本読みのけい古をし、文化サロン会長の後藤監督や脚本の根本銀二さんから指導を受けた。
「青い目の人形」は昨年、文化サロンと「この子たちの夏を読む会」の共催で「青い目の人形、学校日誌」として上演され、脚本は滝沢孝夫さん(駒ケ根市福岡)が書下ろした。今年度は文化サロンの主催事業として取り組み、滝沢さんの脚本に根本さんが手を加えた。
ストーリーは80年前、アメリカから贈られた七久保小学校の青い目の人形の運命をテーマに、同校に現存する「昭和2年学校日誌」、関係者の手記などを参考にした。
物語は1927年(昭和2年)4月2日、日の丸と星条旗の旗を振って、人形を迎える式から始まる。ギューと抱くと「ママー」となく人形に子どもたちは大喜び。日中戦争から太平洋戦争へと軍靴の響く中、敵国の人形として、壊されようとしたが、時の校長と女先生の働きで書架の奥深く隠された。そして、1986年、人形は発見され、再び日の目を見るまで、激動の昭和を時代背景に、人形を通して、平和の尊さを訴える。
今回は人形を守った女先生の1人、米山操さんもスクリーンに登場するほか、平和を願う詩の群読、平和憲法にも触れる。
現在、公演への参加者を募集している。
募集は出演者、照明、音響効果、衣装などのスタッフ。戦争当時の服や道具を貸してくれる人など。
公演は8月8日午後7時から、文化館で。
詳細は文化館(TEL86・5877)