みそづくり 伊南こども劇場
飯島町田切の井口明夫さん宅で
駒ケ根市の伊南こども劇場(北村和枝運営委員長)は17日、飯島町田切の井口明夫さん宅で、恒例のみそづくりを行った。
会員親子約30人が参加。前日、昨秋、同地区で収穫した30キロの大豆を洗い、水に浸け、水分を十分含ませた。
午前5時から、大釜で煮始め、午前9時に煮上がった。
煮えた大豆は子どもたちも手伝い、みそ潰し機(チョッパー)に掛け、粗熱を取って、24キロのこうじと塩12キロを混ぜ、煮汁を加え、耳たぶほどの柔らかさにして、みそおけに仕込んだ。
この後、各家庭に持ち帰り、直射日光が当らない暖かい所に置き、10月末まで熟成させると、手作りのみそが食べられるという。
作業終了後、昨年の手作りみそを使った豚汁を囲んで昼食。「やっぱり、手作りみそは一味違う」と食も進んだ。
初代会員で場所を提供している井口初江さんは「みそ作りは20年以上続いている伝統の行事。地元の大豆を使い、添加物を一切使わない手作りみそは、シンプルで昔ながらのあきのこない味。おけにササを敷くと、防腐剤代わりになる」。北村委員長は「普段できないことを、仲間と体験できる。大人との関わりで社会性、協調性も養われるのでは」と話していた。