大田切の県単農道開通、紆余曲折乗り越えて
宮田村の大田切地区で建設中だった県単農道が26日、着工から7年で総延長約2キロが開通し供用開始した。自然保護を理由に一部区間が中止となるなど・ス紆余曲折・スあったが、村南部の動脈として国道153号と広域農道を結ぶ。竣工開通式には約90人が出席し、地域振興につながるよう期待を寄せた。
2001年に着工したが、オオタカの営巣など貴重な動植物保護を理由に広域農道西側331メートルの区間が中止に。さらに03年には事業主体の県の財政難から、全線の2車線確保が見直される事態にも直面した。
村や地元は安全性などを求めて県に・ス復活・スを粘り強く要望し、広域農道東側の区間はほぼ2車線で完成。
村南部の動脈として1日3千台近い交通量も見込むが、中止区間は撤回されず、さらに広域農道との交差点には信号が未設置のままで課題も残る。
「道路の連絡性や安全性を考えるうえで、何とか事業化できるよう別の形で要望や検討を今後も継続したい」と、村は説明する。
計画当初20億円だった事業費は最終的に12億8千万円。
竣工式で清水靖夫村長は「事業見直しなどで道のりは平坦ではなかったが、産業振興、人口増に期待」とあいさつし、安全を祈って地元の大田切獅子舞が演舞。トラクターなどが通り初めをした。
地元住民らでつくる建設推進委員会の田中幸平委員長は「色々な問題もあったが、人命が最優先。安全に通行できるよう今後もお願いしたい」と話した。