宮田村で初の観光シンポジウム
宮田村であらゆる資源をつないで観光に活かそうと、初のシンポジウムが村民会館で開かれた。昨年から住民有志で議論を交わしている「西山山麓観光開発研究会」が中間報告。点在する自然や文化的資源を結び、産業連携も進めるべきと訴え、多くの人の協力が不可欠と投げかけた。拠点施設の必要性も説き、4カ所の候補地を提案した。
同研究会と村の共催で約100人が参加。中間報告では、観光ルート化して地元の人たちによるツアーガイドの確立など提案し、産業含めて地域全体の支援体制を求めた。
観光情報の集積機能を持った拠点施設については「ふれあい広場」「本坊酒造」「宮田観光ホテル」「広域農道」各周辺の4エリアを候補地に挙げた。
北割区の男性(64)は「点在するものを結ぼうとする意識。今までその考えは村に乏しかった。具体的になるよう、もっと人を集めて議論を深めていくべき」と話した。
会場では村の特産品など展示。村内の湧水を使ったコーヒーの振る舞いなどもあり、参加者が村の観光のあるべき姿について語り合う光景もみられた。
松本大学の山根宏文教授の講演や同村民対象に観光などに関するアンケートを行った日本福祉大学の学生による調査報告もあった。
同研究会は中間報告を村のホームページに掲載し、6月20日まで多くの人から意見を募集している。問い合わせは村産業建設課85・4725まで。