県看護大で地域文化交流の拠点を目指すプロジェクト発足
駒ケ根市にある県看護大学看護実践国際研究センター看護地域貢献研究部門が発足した「地域文化交流プロジェクト」の一環として26日夜、第1回公開セミナーが同大学であった。同大学の学生ほか、一般など約20人が集まったこの日は、北海道新聞の現役記者・高橋力さんを迎え、「ジャーナリズムと医療」をテーマに考えた=写真。
医療という専門性の高い分野について教える場である同大学では従来、一般教養的なことをテーマとした公開講座は少なかった。しかし、大学としても地元に貢献していこう竏窒ニ、今回のプロジェクトを発足。地元文化をテーマとし、今後の文化振興につなげていきたいと考えた。
今回は医療と一般の人をつなぐ媒体の一つである「ジャーナリズム」の世界から講師を迎え、地域か医療を考える講座を展開。
「医療の問題にはさまざまな事柄があるが、報道は何をニュースと考えて報道しているのか」という問いに対し、高橋さんは「医療問題は新聞記事の中でも最も関心が高い問題が、記者自身、分からないことも多い。しかし、分からないながらも一般の人の視点に立って『これは自分たちにとって大切ではないか』という問題にを記事にする。しかし、新聞もテレビも結構的外れなことを言っていることもあり、それに対し、専門家からの指摘を受けながら、徐々に真実に近づいていく」と語った。
また、会場からは「近年の激務化していると言われる看護師の勤務状況などを報道の現場から伝えてほしい」などといった要望が出た。
今後は地域のことに精通している地元講師を迎えた公開講座を予定している。