∞窯 小口稔作陶展
辰野町出身で岡谷市に∞窯を構える小口稔さん(55)の「∞窯 作陶展」は6月3日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。
今回は「ピノキオの冒険」をテーマにした青磁の人形6体を初めて発表。これまで、えとの置物などの立体物は作っていたが、関節を自在に動かしいろいろなポーズをとると楽しいのでは-と、世界中で周知された物語で、関節が直接見えても違和感のない木を削って作った設定のピノキオを題材に選んだ。人形の体長は30センチから35センチ。「誕生」、うそをついて鼻が長くなった「嘘」、「ロバの耳」など物語の場面に合わせている。
人形は割れたり、焼く段階で倒れたりしたため、完成したのは半分程度で苦労したという。「体のパーツを組み立て、ポーズを作って焼き上げた。注目して見てほしい」と話している。
日本現代工芸美術展などに出展した作品のほか青白磁の花器、酒器、茶器、置物、食器など約200点もある。清潔感、色のさわやかさなどが特徴で、展示即売している。
午前9時縲恁゚後5時(最終日午後4時)。入場無料。