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たばこ自販機カード1日から

たばこ自販機カード1日から

 未成年者の喫煙防止対策の一環として、1日から県内の自動販売機でのたばこの購入は成人識別のための専用カード「taspo(タスポ)」がないとできなくなる。導入目前となっても消費者、販売店ともに混乱はみられないが、1日以降戸惑いが広がる可能性もある。
 自販機を利用したい消費者は、日本たばこ協会などが発行する顔写真入りのカードをあらかじめ入手しておき、購入の際、自販機の読み取り部分にカードを触れさせなければならない。販売店での購入は従来通りカードなしでできる。
 愛煙家は「対面販売で10箱入りカートンを買っているのでカードは必要ない。自販機でたばこを買うのも年間1箱程度。周囲で困っている人は見かけないし、話題に上がらない」(南箕輪村・50代男性)、「自販機で買っていたが、コンビニエンスストアで普通に買える限り不便はない。これを機会にたばこを止めたいとも思っている。今のところカードを作るつもりはない」(伊那市・20代男性)と話すなど、カードを準備していない人が目立つ。申し込み受け付けは2月に始まっていたのだが、関心はいまひとつのようだ。
 伊那市荒井の高木たばこ店は「しばらくは自販機の売り上げが減るのではないか。その分、店内で買うお客さんが増えるだろうから、営業的には変わらないと考えている。未成年者の喫煙防止には有効だと思う」と話している。
 タスポは今年3月に鹿児島・宮崎県で初めて導入され、次いで5月に北海道、東北、中国、四国、九州地方で導入された。6月の中部、近畿地方を経て7月の関東地方を最後に全国での導入が完了する。
 カードはたばこ販売店の店頭やインターネットから入手した申込書に必要事項を記入し、顔写真を貼付して専用封筒で郵送すると2週間で手元に届く。発行手数料や年会費は無料。日本たばこ産業は早めのカード申し込みを呼び掛けている。

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