市立図書館が読み聞かせ研修会を開催
子どもたちに絵本を読む時、心がけることなどを学ぼう竏窒ニ、駒ケ根市立図書館で31日、読み聞かせ研修会があった。子育て中の母親や読み聞かせボランティアなどに取り組んでいる人など約60人が参加。NPO法人「絵本で子育てセンター」の絵本講師、「ちくまおはなしネットワーク」の代表などを務める小林いせ子さんを迎え、絵本を通じた子どもとのコミュニケーションの大切さ、絵本に込められた思いをどう伝えるかなどを学んだ=写真。
出版者に勤める傍ら、自身の子育ての中で読み聞かせをしてきた小林さん。その後、さまざまな活動の中で30年近く読み聞かせに携わってきた。
小林さんは、子どもたちは周囲の大人から言葉を学び、4歳くらいまでの間に会話をするために必要な基礎が完成することを説明。一方、現在の小学生にはボキャブラリーが少なく、出題された問題を読解できない児童が増えていることを示し「今の子どもたちが見ているテレビは、考える力を養っていない。文章を読んで自分の頭の中で消化させることが非常に大切」と語った。
また、読み聞かせの最も大切な要素は「子どもと読み手」とのコミュニケーションであることを示し、「物語を通して同じ喜びや驚きなどといった感情を共有する中で、人と人との温かい関係が生まれる」と語った。
そのほかにも、読み聞かせの時にリズムをつけてあげることで子どもが話から想像する時間ができることや、幼いうちは、子どもたちが理解できるよう、因果関係の少ない絵本を選ぶことが大切であることなどを示した。