県高校総体 陸上競技で上伊那勢2種目制覇
県高校総体は1日、県下各地でサッカーや陸上など5競技を展開した。陸上の最終日は、県松本平広域公園陸上競技場で16種目を行い、男子1600メートルリレーの伊那北(大石、小林、赤羽、三村)が3分23秒61、男子棒高跳びの松沢ジアン成治(高遠2)が4メートル50でそれぞれ優勝した。
陸上は3日間で39種目を繰り広げ、各種目上位6人(競歩、混成競技は3位まで)が北信越大会(20縲・2日・富山県)の出場権を手にした。
勝ちたい気持ちで優勝 チーム一丸となり
大会最終種目となった男子1600メートルリレー。連戦の疲労を抱えたメンバー4人だったが、チームのベストタイム3分23秒61で優勝した。「気持ちだけで走った」とアンカー三村。一丸となって掴み取った勝利に、チームは歓喜した。
「疲れの少ない自分が頑張らなければ」と第1走者大石は1位でバトン渡し。第2走者の小林は「自分の役目ができた」と粘走で2位につけ、第3走者赤羽は「よい位置でつなげたかった」と順位を維持した。バトンを託された三村は、第1コーナーで首位に踊り出るとフォームも気にせず逃げ切った。
準決勝のタイムは決勝に進んだ8校のうち7番目。しかし、本番でそれぞれが力を発揮した。リレーの主将を務める小林は「疲労がある中、勝ちたい気持ちが結果を生んだ。北信越でもチームベストを出し、少しでも上を目指したい」と意気込んだ。
初制覇に笑顔なし 課題克服し北信越へ
県高校記録(5メートル00)更新を目指したが結果は、4メートル50と4月下旬の県春季大会で樹立した大会記録4メートル90を大きく下回った。県高校総体を初制覇した松沢だったが、表情に笑顔はなかった。
この日、1本目となる4メートル50を軽々と1回でクリアしたが、続く4メートル70で3連続失敗。5月中旬の南信予選前に負った腰の打撲が完治したばかりで「体のキレがなく、慎重になりすぎた」と反省した。
しかし、今回は今までで最も強度のあるポールを使用し、「(記録が出る)高さを出すことはできた」と松沢。3週間後の北信越大会までに課題を克服し、目標達成に向けて前を向いた。