みのわ手筒会が手筒の安全確認のため実験
みのわ手筒会が
箕輪町の「みのわ手筒会」(唐沢修一会長)は27日、ポリカーボネート製の管で補強した手筒花火の安全性を確認するための実験を煙火団体としては全国で初めて、同町の箕輪ダム「もみじ湖」イベント広場で行なった。会員、町職員、消防署員、県職員など約20人が実験に立ち会った。
手筒会は02年に県内初の手筒花火打ち上げ任意団体として発足。みのわ祭りをはじめ県内外のイベントで打ち上げをしている。
同会では事故が起こった場合に備え、会員と観衆の安全性を高めるために、耐衝撃性、耐熱性などに優れたポリカーボネート製の管で手筒紙管の外側を覆った手筒を使用することを検討しており、今回の実験となった。
実験は補強がどの程度有効なのかを確めるために(1)手筒花火で実際に使用する火薬よりも倍以上の威力を持つ火薬を使用(2)本来なら紙管に仕込む火薬は一層ごとに固めていくが、その行程を省き火薬に火が通りやすい状態を作り出す(3)本来なら上部から火薬に着火していく構造だが、着火点を中心部に変える竏窒ネど故意に危険な状況を作りだし、手筒を爆発させた。
実験回数は5回で、1回目はポリカーボネートで補強をしない状態で着火。爆発音とともに荒縄など手筒の破片が、周囲に最長で約15メートルほどの距離まで飛び散った。
2回目以降はコーティングをした状態で、パターンを変えながら実験。4回ともポリカーボネート製の管は割れず、手筒そのものも損傷は上部や下部のこげつき程度で、しっかりと形を残していた。
##写真(たてよこ)
ポリカーボネートで補強した手筒花火の安全性確認の実験(下部栓なし)