新規就農者激励会
箕輪町のながた荘で28日、今年から町内で新しくリンゴ栽培を始めた高橋章浩さん(35)、礼子さん(37)夫妻の激励会があった。平沢豊満箕輪町長をはじめ、JAや地元の農業委員ら関係者約20人が夫妻を激励した。
東京都出身の章浩さんは大学卒業後、銀行員、スキーインストラクターを経て、公園緑地管理財団に入社。群馬県でリンゴの摘果作業のアルバイトをしたことをきっかけに、リンゴ栽培を志し、「どうせならリンゴが盛んな長野で」ということで長野県へ。佐久市で果樹栽培を学び、JAを通じて箕輪町でリンゴ栽培を始めた。
大出にある1・8ヘクタールの果樹園にはシナノスイート、シナノゴールド、シナノドルチェ、ふじ、つがる、ジョナゴールドの6種類を栽培。そのうち60アールはリンゴ栽培者から受け継いだもの。
章浩さんは「前の方の管理がしっかりとしているので、実のふくらみや成長がいい。私が引き受けたことで虫や病気がでないよう気をつけたい」と話していた。
残りの1・2ヘクタールは遊休農地で、新しくリンゴの苗を植えた。
章浩さんは「おいしくて健康にいいリンゴをつくっていけたらと思う」、礼子さんは「リンゴで酵母をおこし、それを使ってパンを焼いてみたい」とそれぞれ夢を語った。
今は摘果作業の最中。夫婦での共同作業は「日頃話さなかったことも、リンゴ園の中で話したり、夫婦の会話も増え楽しくやっている」とのこと。