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5歳児検診などを通して発達特性などを持つ子どもの支援体制整備などに尽力してきた小児科医師・滝芳樹さんに駒ケ根市教育委員会表彰を授与

5歳児検診などを通して発達特性などを持つ子どもの支援体制整備などに尽力してきた小児科医師・滝芳樹さんに駒ケ根市教育委員会表彰を授与

 発達特性を持つ子どもが増加傾向にある中、5歳児検診を確立を通して療育などを必要とする子どもとその家族の支援に小児科医の立場から取り組んできた滝芳樹さん(52)=伊那市西町=に5日、駒ケ根市教育委員会表彰が授与された。滝さんは「光栄。医者としてまだまだ時間があるので、今後はこれまで勉強させていただた経験を生かし、何らかの形で上伊那南部の子どもたちの発達支援に携わっていきたい」と語った=写真。
 駒ケ根市が5歳児検診を導入したのは04年。当時、療育までを視野に入れて幼児の検診に取り組んでいる市町村は全国でもほとんどなかったが、滝さんはその立ち上げから携わり、昭和伊南総合病院を退職する今年3月まで、発達特性を持つ親子などの支援に当たってきた。
 中原稲雄教育長は「当時は検診の結果をどうつなげるか、難しいことだった」と振り返り、その功績に感謝の言葉を贈った。
 滝さんは「5歳児検診は子どもというより、親や家庭を育てるための取り組み。ADHDはそもそも障害ではなく個性。それがきっかけとなって学習障害などの二次障害を引き起こす可能性もあることを伝えながら、家族の理解を得るように努めてきた。子どもの特性を親が理解してくれただけで二次障害はかなりなくなる」と語った。

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