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2611/(火)

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「信州花街道のながたの丘にアサギマダラを呼ぶ夢追人」発足

 箕輪町の西部地域住民による「西部花街道をつくる会」の会員有志らが、グループ「信州みのわ花街道のながたの丘にアサギマダラを呼ぶ夢追人」を結成した。日本本土から南西諸島などへ長距離を移動するチョウ「アサギマダラ」が好むフジバカマ(秋の七草の一つ)を近日中に、ながた荘周辺の林に植樹し、箕輪への飛来を期待する。
 グループ発足のきっかけは、フジバカマを栽培している町内沢の唐沢英行さんから「西部花街道をつくる会」に、苗40株を提供するいう申し出があったことから。唐沢さんの畑にはアサギマダラが1匹、飛来したこともあるという。
 仲介をした西部花街道をつくる会副会長で信州みのわ花街道推進協議会長の唐沢荘介さんは「このチョウが来るか来ないか、わからない。そんなロマンを求めて、子どもたちに夢を見てほしい」との思いから箕輪西小学校にも話を持ちかけた。同校も「ぜひお願いしたい」と趣旨に賛同。試みに参加することになり、学校敷地にフジバカマの苗を植える。
【解説】アサギマダラは日本全土から朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ山脈まで広く分布している大型のチョウ。夏に日本本土で見られ、秋になると南西諸島や台湾まで南下し、繁殖。子孫が春に北上し、日本本土に再び現れる。1500キロ以上移動した個体や、1日あたり200キロ以上の速さで移動した個体もある。

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