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富県の「幼い子供を持つ母親有志の会」が桜井区への新ごみ中間処理施設建設を反対する署名460筆を伊那市に提出

 伊那市の用地選定委員会が新ごみ中間処理施設の最終候補地1カ所を決定するのを翌日に控えた11日、富県地区に住む母親らでつくる「幼い子供を持つ母親有志の会」が、最有力候補地である富県桜井区へのごみ処理施設建設反対を訴える署名460筆を伊那市に提出した=写真。代表の女性は「6、7日に富県地区を対象とした説明会があったが、桜井が最有力候補地であることはそれまでまったく知らなかった。また、子育て世代が知らないうちに物事が進められてきたのも事実。『今さら』という声もあったが、何とか反対の意思を伝えるため、今回の署名を集めた」と語った。
 署名活動は同地区での説明会を受け、この事態に不安感を感じた子育て世代の母親らが中心となって7日午後から10日までの間に急きょ実施。地元保育園や子育て支援センター、富県地区の各戸を回って呼びかけたところ、農家や候補地の一部を保有する地権者などからも賛同を得た。
 反対理由としては▽施設の安全性への不安▽三峰川水系の稲作への影響、食の安全への懸念▽候補地であることが区(特に若い世代)に周知されていないこと竏窒ネどを挙げている。
 「知らなかった」という主張に対し、市は「用地選定は昨年6月からやっており、市報でも知らせてきた」と説明。それに対し会のメンバーは「実際市報で知らせても分かりにくいもの。ただ『やりました』ではなく、本当の意味で周知を図ってほしい」と指摘。また、桜井区で以前にも説明会が開かれたが、地区住民に周知・徹底が図られていなかったとして、強い不満を示す声もあった。
 今回の署名は12日の用地選定委員会に報告される。

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