75歳以上の人間ドッグ助成 南箕輪村続ける
南箕輪村は17日、後期高齢者医療制度の導入で75歳以上の人が人間ドック費用の助成を受けられなくなったことに関し、制度導入の4月にさかのぼり、該当となる全村民に対し、村が助成していく方針を示した。村議会一般質問の際、唐木一直村長が高見利夫議員の質問の答弁で明らかにした。
唐木村長は「高齢者に優しい村づくりを進めるため」と説明。助成規模は国民健康保険で行っていた同額となり、人間ドック1泊3万円、同日帰り1万5千円(健康センターは1万円)、脳ドック2万円の経費助成をする考え。
村住民福祉課によると、制度導入前の07年度、75歳以上国保加入者の人間ドッグ利用人数は17人で助成額計46万円。村内の該当者は4月1日現在1440人おり、本年度の助成額は昨年度の2倍以内を見込んでいる。
村の助成制度は7月上旬に開く村議会臨時議会で可決後、スタート。該当者には人間ドッグを受けた後、申請してもらう考え。
箕輪町三日町に7月上旬オープンする、総合小売業ニシザワ(本社・伊那市)の「ベルシャイン箕輪店」建設に伴い閉店した同村塩ノ井の「ニシザワショッパーズ南箕輪店」について、山本昭子議員が質問した。
唐木一直村長は「多くの村民が利用していたスパーマーケットがなくなるのは大きな問題」と答弁。移動手段の少ない高齢者らのため今後、村内巡回バスの村外へのルート変更や、タクシー助成の拡大などを検討し、近いうちに結論を出すとした。