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「信州花街道のながたの丘にアサギマダラを呼ぶ夢追人」がフジバカマの苗植え

「信州花街道のながたの丘にアサギマダラを呼ぶ夢追人」がフジバカマの苗植え

 箕輪町の長田や大出山口住民ら約20人でつくるグループ「信州みのわ花街道のながたの丘にアサギマダラを呼ぶ夢追人」は14日、箕輪町のながた荘西側の旧遊具広場にフジバカマを植えた。
 同グループは、日本本土から南西諸島などへと長距離を移動するチョウ「アサギマダラ」を、箕輪に呼ぼうと同チョウが好むフジバカマ(秋の七草の一つ)を植えることを目的に今月3日に発足した。
 早朝にみのわ温泉スタンドの駐車場に集合したメンバーたちは、フジバカマをもらいにスコップやシャベルを持って同町沢の畑(唐沢清さん所有)へ。
 唐沢英行さんが育てたフジバカマをひと株ずつ掘り起こし、土のついた状態でシートに包んでいった。
 「大町の山荘にいったときに、この花にアサギマダラが群がっているのを見て」フジバカマを育て始めたという唐沢英行さん。5年前に植えたフジバカマは株分けしていくうちに、40株ほどに増えた。高さ20センチほどの小さな1年目の株から50センチほどの5年目の大株まで。
 唐沢さんは「1年目や2年目では無理でも、チョウがきっと来てくれると信じている。子どもたちに夢を持って欲しい」と話していた。唐沢さんによると昨年は5匹のアサギマダラが一度にやってきたが、1日で飛び立っていったとのこと。
 フジバカマを植樹したのは、ながた荘西側の以前遊具のあった広場。事前に耕したところへ、ひと株ずつ植えていった。
 自分の家の畑にもフジバカマが生えていることに気付いたメンバーから、同植物の提供もあった。
 メンバーの話では「以前、アサギマダラらしき死骸が近くに落ちていたので、もしかしたらと思っていたが、今日、実際にフジバカマを見て同じ植物だと確信した」とのこと。
 同グループ代表の征矢野文子さんは「今まで聞いたことのない話だったから、成功してくれたらうれしい。夢をもって始めたことだから、夢を持ちつづけてアサギマダラが来るのを待ってみたい」と話していた。
 同グループでは今後、アサギマダラの勉強会なども開く予定。

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