みすゞ創刊700号の節目祝う
伊那谷を中心とする俳句雑誌「みすゞ」の創刊700号記念大会が15日、伊那市であった。会員ら約180人が出席。創刊から62年目の大きな節目を喜び合った。
城取信平主宰は「『みすゞ』は戦争が終わった8カ月後に誕生した。会費が集まらず、会員も定着せず、苦難の連続であったが、会員の協力で昭和40年代以降は安定した運営ができるようになった。この中に時代の文化を感じる」と歩みを振り返り「これからもお互いに信頼し、800号を目指して頑張りましょう」とあいさつした。
そのあと、会員・千曲山人さんの記念講演「一茶俳句の風土性・民衆性と反骨」やバイオリン演奏などがあった。
県内で最も古い俳句雑誌という「みすゞ」は1946(昭和21)年の創刊。本年6月号で700号を数えた。年3回しか発行できない年もあったが、昭和40年代以降は月1回の定期発行で、「みすゞ」の50号ごとに「みすゞ句集」をまとめている。会員は県内をはじめ、東京都、京都府、埼玉県など約500人。うち当初会員は3人いる。70歳以上が60%以上を占め、若い世代を獲得していきたいという。