伊那地区労働衛生大会
快適な職場環境づくりの推進へ
伊那労働基準協会(向山孝一会長)は15日、県伊那文化会館で伊那地区労働衛生大会を開いた=写真。
全国労働安全衛生週間(10月1窶・日)を前にした、9月の準備期間に合わせ、労働者の健康確保と快適な職場環境づくりの推進を図るもの。上伊那の事業場から約380人が参加した。
冒頭、向山会長は「健康を阻害する要因をリストアップし、改善する機会にしてほしい。また、生活習慣病など一人ひとりが健康を守る意思が必要」とあいさつ。
大会宣言では、腰痛やじん肺などの職業性疾病が後を絶たず、一酸化炭素中毒などの災害も発生している状況から「心身ともに健康で、生き生きと働くことのできる快適な職場環境づくりに向けて取り組む」と誓った。
そのほか、伊那労働基準監督署員の化学物質や過重労働に対する健康障害の防止対策などの講話、陸上貨物運送事業労働災害防止協会上伊那分会の小池長分会長の大会宣言発表、信州大学医学部助教授で、医学博士の巽信夫さんの特別講演「働きざかりのメンタルヘルス」などもあった。
労基署の労働災害発生状況(8月末まで)は119件(前年同時期比8件増)。「はさまれ・巻き込まれ」「墜落・転落」が多い。