伊那北小学童クラブで華道楽しむ
伊那市の伊那北小学校学童クラブの女子児童が毎月、文化庁委嘱事業「伝統文化こども教室」で華道に親しんでいる。
池坊いけばな教授の野溝淳子さん=東春近=が06年にボランティアで教え始め、07年からは「伝統文化こども教室」として指導している。
児童が37人と多いため学年別に2グループに分け、それぞれ月1回学ぶ。花材の説明を聞いたあと、1、2年生はオアシス、3年生は剣山と花器を使って自由に生ける。最後に野溝さんが手直しをし、生けた花は各自が家に持ち帰る。
1年生のときから続けている現3年生は、「自分のお花が出来上がるのが楽しい。家でも、きれいだねとほめてくれる」「家でアスパラを生けたこともある。楽しい」と伝統の華道を楽しんでいる。
野溝さんは、「礼儀作法や言葉など、花を通して何かを学んでほしい」という。夏休みには陶芸で花器作りをし、手作り花器にも生ける。昨年は音楽会で児童の生けた花を飾り、会場に彩りを添えた。今年は7月ころに学校に飾り、学びの成果を披露したいと計画している。