カタクリの里づくり 本格始動
箕輪町上古田の住民有志でつくる「カタクリの里をつくる会」(大槻今朝秋会長・29人)は22日、乱獲により滅失状況にある地区内のカタクリの群生地約3500平方メートルの保護育成の活動を本格始動した。会は地域活性化策として、「カタクリの里」の観光地化を目指している。
山野草人気により乱獲されわずかとなっていた群生地を守るため3年前、有志が活動を開始。本年度、本格的に会を発足した。県の08年度地域発元気づくり支援金51万2千円を受け、群生地の周りにロープを張り、立ち入り禁止の看板などを設置し、保護育成を周知する。
この日は、あいにくの雨となったが会員約20人が集合し、群生地内の雑木を切るなど育成環境を整えた。会員によると、カタクリは、7縲・年かけて育成しなければ紫色のかれんな花をつけない。大槻会長は「今後もコツコツと地道な作業を続けていきたい」と話している。
活動は除伐や下草刈りなどを中心に年間3回を予定。群生地内にはカタクリのほか、二輪草、ショウジョバカマ、フジバカマなどの山野草があり、それらを住み分けしていくという。
カタクリの群生地内の雑木を除伐する会員ら