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上伊那で土砂崩落や床下浸水など

上伊那で土砂崩落や床下浸水など

 上空の寒気の影響で23日、局地的に雨が降り、上伊那では土砂崩落や床下浸水などがあった。23日午後5時半現在、人畜への被害は出ていない。
 天竜川上流河川事務所によると、天竜川水系中田切第4砂防えん堤工事現場で土砂崩落が発生した。幅20メートル、高さ30メートル、崩落量1200立方メートル。下流に砂防えん堤があるため、下流への影響はなかった。
 伊那市では、高遠町の国道152号線沿いを中心に9戸の床下浸水、長藤黒沢や藤沢水上の市道への土砂流出、長谷の倒木1件などがあった。
 長野気象台によると、高遠町の21日午前9時縲・3日午後4時の総雨量は138ミリ。藤沢ではひょう交じりの雨が降ったという。
 浸水した信州高遠美術館は午後1時過ぎ、北側のドア下から雨水が入り、一気に5メートルほど流れ込んだ。ぞうきんでふき取る余裕もなく、職員ら約10人がプラスチック製などのちりとりで水をすくい、バケツに入れて外へ出したり、土のう20袋を積み重ねた。
 館内の喫茶店は下水道が逆流したためか、深さ2メートルの水がついた。
 職員は「こんなことは88年の開館以来、初めて」と驚いた様子。
 22日まで開催した「辻村八五郎遺作展」の作品の運び出し作業のため、休館日だった。作品への影響はなかった。
 長野気象台によると、24日は梅雨前線が日本の南海上に南下し、活動が弱まり、晴れ時々曇り。

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