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唐木さちさん「花会」

 伊那市上牧の花人・唐木さちさん(60)の写真集「野の花をいける」の出版を記念した花会が26日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。
 唐木さんの自宅庭に咲く季節の花などを生けた作品は、洋風のピラミッドアジサイを和かごに生け、ナナカマドの実で花を持ち上げることで、わくわくとした勢いとグリーンの色合いのさわやかさを演出。少し色が変わり始めた青竹には、同じように少しさびた鉄あんどんを花器として使い、明かりのように赤みのある花を生ける。その隣りには、赤に連鎖して朱色の蜀台を花器に使うなど、すべての作品がつながり、ホール玄関から会場まで約40点が集まって一作品になっている。
 「切花は、切ってからがまた違った命。器や花、背景との組み合わせを考え、生ける過程を一番楽しんでいる。生けたときに自分の想像と違うプレゼントをくれることで、美しいものへの敏感さが増す」と唐木さん。「弱そうな野の花でも一つの作品になっているので力がある。その空気と、野の花のおしゃれな感じを楽しんでいただきたい」という。
 写真集「野の花をいける」(信濃毎日新聞社刊)は、季節の移ろいを折々の作品でまとめたといい、「多くの方が本を待っていてくださったことがすごくうれしい」と話している。
 花会は28日まで。午前11時縲恁゚後4時。

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