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旧井沢家住宅で古田人形芝居公演

旧井沢家住宅で古田人形芝居公演

 伊那市西町の旧井沢家住宅で29日、県選択無形文化財に指定される箕輪町の古田人形芝居公演があった。地域住民ら約60人が集まり、親子の情愛を描いた「傾城(けいせい)阿波の鳴門竏衷∠迚フの段」を楽しんだ。
 公演は3回目で、伊那部宿を考える会・旧井沢家住宅管理部が事業の一つとして旧井沢家で伝統芸能を見てもらおうと企画。
 「傾城竏秩vは、阿波の国徳島の城主・玉木家のお家騒動にからみ、離れ離れに暮らす親子の話で、父母恋しさに巡礼する娘と再会した母親は名乗ることができず、娘に国へ帰るよう諭す。しかし、今、別れたらいつ会えるか分からないと娘の後を追いかけるあらすじ。
 旧井沢家住宅のうまやに舞台を設け、観客は浄瑠璃、三味線に合わせて保存会員がしなやかに人形を操る芝居に見入った。
 公演に先立ち、保存会員が人形のからくりや操り方などを解説した。

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