南ア林道バス 北沢峠まで全線で運行開始
シーズン中に累計利用者数100万人に達する見込み
伊那市長谷の南アルプス林道バスが1日、終点・北沢峠までの全線で運行を開始した。昨年9月、台風9号の影響に伴う災害復旧工事で、全線の運行は例年に比べて半月遅れとなったが、始発便から県内外の登山客が利用した。
1980(昭和55)年の林道バス開設から累計利用者数は今季中に100万人に達する見込みで、早くて7月末ごろという。
林道バス営業所前に車両を並べ、林道バス運転手、伊那市観光協会長谷支部メンバーら20人がシーズン中の安全を祈願。
伊那市観光協会長谷支部の中山晶計支部長は「南アルプスの玄関口で、登山者の安全を第一に安全運転を心がけてほしい」とあいさつした。
始発便には県内外の登山客23人が乗り込んだ。
徳島県の女性(60)は「北岳(標高3192メートル)へ登る。2回目で、アプローチが長いが、天気も良さそうなので楽しみたい」と話した。
林道バスは4月下旬以降、三峰橋付近の戸台口竏忠フ宿間の運行だったが、北沢峠(延長22・6キロ)まで伸び、1日4往復する。
運賃は仙流荘竏猪k沢峠間が1100円。所要時間は1時間。
問い合わせは、南ア林道バス営業所(TEL98・2821)へ。