西春近北小4年生
同窓生寄贈の太鼓で演奏初披露
伊那市の西春近北小学校4年ひのき組(31人、原安彦教諭)は2日、同窓生から同校に昨年寄贈された和太鼓での演奏を校内音楽会で初披露した。同窓生の故郷への思いが込められた和太鼓を元気いっぱいにたたく力強い演奏に、児童や保護者から大きな拍手が起きた。
1929年に同校を卒業した東京都在住の本田美枝さんが、故郷のためにと、昨年9月に大太鼓1張り、宮太鼓8張り、小太鼓2張り、鉄筒、収納箱などを寄贈した。
これを受け同校は、全校児童が1度は和太鼓に触れるようにと、4年生が学ぶことにした。
今年の4年ひのき組は、総合的な学習の時間に太鼓に取り組むことを決め、地元の小出太鼓の神山修二さんの指導を受けて練習に励んできた。
演奏曲「夏祭り」は小出太鼓の曲で、昨年度から太鼓に取り組んでいる5年生も演奏した曲。同校で代々演奏していく許可をもらっている。
寄贈の太鼓のほか、地元の沢渡太鼓の太鼓を借り、姿勢や打ち方など基礎から始め、音楽会前は音楽の授業時間にも練習。こうして迎えた音楽会では、そろいの法被姿で動きを入れながら、体育館中に威勢のいい音色を響かせ堂々と演奏した。
ひのき組は、7月下旬に地元の太鼓演奏会への参加を予定。太鼓を引き継いでいけるよう、年度末には来年度太鼓に取り組む3年生と交流しながら太鼓を教える計画という。