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長衛祭 50回の節目

きょう 仙丈ケ岳へ記念登山

長衛祭 50回の節目

 南アルプスの開拓者、竹沢長衛翁(1889縲・958年)をしのび、安全な登山を誓う第50回長衛祭(実行委員会主催)が5日、北沢駒仙小屋横の長衛翁碑前であった。
 碑前祭で、南ア北部地区山岳遭難防止対策協会長の小坂市長は「自然を守り、恩恵を享受する長衛翁の精神を遵守することが私たちの責務である」と述べ、年々増える登山者の安全確保、自然保護に努めなければならないとした。
 終了後、参加者は弦楽四重奏の演奏を聞いたり、豚汁などを味わったりして交流を深めた。
 記念登山は5日、日帰り希望者6人が仙水峠(標高2264メートル)へ登った。6日は日本百名山の一つで「南アルプスの女王」と呼ばれる仙丈ケ岳(標高3033メートル)に、地元をはじめ、福井県、三重県、千葉県などの20縲・0代の約70人が参加する。
 長衛翁は一般の人が仙丈ケ岳に親しんで登れるように長衛(北沢)小屋や藪沢小屋を建てたり、仙丈ケ岳・東駒ケ岳への登山道「藪沢新道」「栗沢山新道」などを独力で開いた。58年に長衛翁レリーフが建立され、翌年から長衛祭を開いている。
 50回の節目に合わせ、初代長衛翁の歴史や長衛祭の歩みなどをまとめた記念誌を製作中で、9月の完成を予定している。

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