栖林寺本堂のかやぶき屋根の吹き替え完了を祝う
老朽化に伴ない、やぶき屋根の一部でふき替え工事していた駒ケ根市東伊那の栖林寺で8日、しゅん工式があった。檀家や工事関係者など約15人が出席し、完成した屋根を見学するとともに無事に完了したことを祝った=写真。
今回ふき替えした部分は北東隅の北側4間、東側2間半。工事は5月27日から始め、約1カ月ほどで完成。引き渡しとなった。
ふき替え工事は過去10年以上、行われいなかったが、東伊那地区を中心とする檀家79戸に賛同を得て、総事業費約550万円をかけて実施した。
総代会長の小池吉雄さん(77)=東伊那栗林=は「檀家のみなさんの協力があって、こういう仕事が成し遂げられた。寺の風情を守るためにも、かやぶき屋根は大切。そういう風情を大切にしていきたい」と話していた。
今では少なくなったかやぶき屋根を守り続けている同寺が建立されたのは約400年前。曹洞宗の寺院で、現在は宮田村真慶寺の赤尾義道住職が同寺の住職を兼務している。樹齢400年と言われるシダレザクラと中央アルプスを一望できる高台にあり、写真家の撮影スポットとしても有名になっている。