伊那谷ねっと

サイトマップ ニュース検索
2211/(金)

ニュース

伊那市、上伊那広域連合が北新区で地元役員などを対象とした懇談会

伊那市、上伊那広域連合が北新区で地元役員などを対象とした懇談会

 桜井区とともに新しいごみの中間処理施設建設候補地に決定した伊那市富県の北新区で7日夜、同地区の役員と伊那市、上伊那広域連との懇談会があった=写真。同地区の代議員と対策委員会の委員など25人が参加。これまでの用地選定手順に関する不満感や、建設予定地の立地上、同地区に処理施設の空気が滞留するのではないかという不安を訴える声が相次いだが、竹内秀作区長は「いずれにしても、議論を尽くすことを約束してほしい。議論を重ねる中で諸問題についての理解を深めていきたい。また、桜井と話し合いながら進めていく場面も出てくると思うので、それぞれ包み隠さず、オープンに進めてほしい」とまとめた。
 ◇ ◇
 桜井区に引き続いて開かれた地元説明会には、小坂樫男市長をはじめ、伊那市、上伊那広域連合の職員が参加した。
 環境影響の不安を訴える声と同様に多かったのは、候補地決定に至るまでの手続きに関する不満。
 「以前に検討してきた地区でどうして決定できなかったのか。今はそれを北新へ押し付けようとしているように思え、不信感がある」とし、今後の手続きについては、誠意ある対応を求める声も多かった。
 また、竹内区長は「この問題をきっかけに村が二分することになるようなことがあっては絶対ならないと考えている。片方の地区でどんどん話が進んだ場合でも、双方の区の合意を得ていくつもりはあるのか」と質問。
 それに対し酒井茂副市長は「まずは環境アセスに移らせてもらいたいと考えており、そのことに関して双方の区の合意をいただきたい。また、いずれにしても近い所にあるため、双方にご理解を得て進めていきたい」とした。
 しかし、酒井副市長は過去の取材で「建設の合意を得るのはあくまで当該地区」としており、環境アセスの結果、1地区の範囲内で建設できる場合でも、双方の区の合意を必要とするかどうかについては名言を避けている。
 今回の候補地にかかわる北新区の地主は7人。また、候補地から離れた場所に人家がある桜井区とは異なり、候補地から500メートル圏内に人家もある。
 今後北新区では14日夜に区民全戸を対象とした懇談会を開く予定。

前のページに戻る 一覧に戻る