伊那市上牧地区で2分の1成人式
伊那市の上牧地区で13日、上牧育成会による初企画「2分の1成人式」が上牧公民館であった。伊那北小学校に通う上牧地区の4年生30人の成長を祝い、保護者らが見守る中で20歳の成人式に向け児童一人ひとりが夢を発表し、10年後の掘り出しを楽しみにタイムカプセルを上牧八幡宮に埋めた。
出席した児童21人は、「トラック運転手になりたい。理由は、ぼくのお父さんみたいになりたいから」「困っている人がいたら迷わず手を貸してあげる人になりたい」「サッカー選手になりたい。プロになれなくても、サッカーを楽しめる選手になりたい」などと話し、このほかにも野球選手、ピアニスト、パン屋、獣医、医者、弁護士など将来の夢を発表した。中には「弟は障害があってしゃべれない。障害があっても楽しく暮らせる伊那市になってほしい」と話す児童もいた。
北原龍樹育成会長は、「ありがとう、いただきます、ごめんなさいが素直に言える子に育ってほしい。半分大人になったが、ここまで大きく育ててくれた家族に感謝し、夢に向かってあせらず一歩一歩進んでほしい」とあいさつした。育成会から児童に、2分の1成人証書と記念品の電波目覚まし時計が贈られた。