ひっそり佇む三十三体観音を訪れて、公民館ふるさと発見講座
宮田村公民館のふるさと発見講座は12日、宮田高原近くの山中に人知れずひっそりと佇む「鉾立(ほこだて)の三十三体観音」を見学した。明治時代の先人が入山者の道しるべにと設けた石仏で、参加者は豊かな地域の歴史に想いを馳せた。
かつて南割区庚申原から宮田高原方面に向かう登山道沿いに、約百メートル間隔で設置してあった石仏。
寺沢林道が開通した影響で登山道は荒廃が進み、1975(昭和50)年には鉾立権現の参道脇に三十三体全てを集めてまつった。
道中の安全を見守り続けてきた石仏のやさしげで豊かな表情に、参加者は「むかしの人たちはこんな素晴らしいものをよくつくったものだ」と感心しきり。
今はほとんど人通りのない山道をたどりながら、先人の苦労なども感じていた。