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2211/(金)

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はなクラフト(パンの花)ルナ・フローラ伊那川北教室主宰
伊那市
赤羽弘美さん

はなクラフト(パンの花)ルナ・フローラ伊那川北教室主宰<br>伊那市<br>赤羽弘美さん

 「自分の好きな色に色づけできる。私好みのお花ができる。それが魅力です。作っているときも、すごく楽しい」
 ジュンコ・フローラ・スクールの公認教室を自宅で開き、今年で20年を迎えた。パンの花、染の花、香りの花を教えている。
 パンの花との出合いいは20歳のとき。静岡のデパートで目にした瞬間、「ビビッとくるものがあった。衝撃的な出合いでした」。ずっと頭の中にあったパンの花。2度目の出合いは今から25年前。名古屋のデパートで見て、「私もやりたい」という思いが心の中に大きく膨らんだ。
 当時、長野県内で学べる教室は長野市にしかなかった。子どもが小さかったため、実家の母に子どもを見てもらい、伊那の自宅から急行に乗って片道3時間かけて通った。「とにかく早く資格を取って、私も教室を開きたい。その一心で頑張りました」。
 5年間通って資格を取得し、念願の教室を開講。その後、次々と発表される新しい技術を身に付けるため、現在も東京に通って学び続けている。
 「パンの花は、ほぼ半永久的。それも魅力です」。パステル調が好きで、淡く優しい色合いの作品が部屋に飾られている。昔は大作が多かったが、近年の作品の傾向は、小さくてもデザイン性のある、手軽にできる作品に変わってきたという。
 陶器調に仕上がるラペリスフラワー、本物そっくりのリアルアート・フラワーなども手がけ、今は7月に開講したばかりの透明感のあるシースルー・フラワーを勉強中。「新しいものが学べるので本当にうれしい」と意欲的だ。
 指導も熱心で、身に付けた技術は惜しげなく生徒に伝える。多くの人にパンの花などの魅力を知ってほしいと体験講習会も随時開いている。「お教えすることも好きですね。生徒さんから教わることもいっぱいあります。平凡な主婦だけで終わっていた人生が、すてきな方々と出会えて日々成長した。私にとってものすごく大きな財産になっています」。
 07年3月、ジュンコ・フローラ・スクールが創立40周年で初の表彰を実施。特別奨励賞を贈られた。受賞の喜びとともに、これまで協力してくれた夫や家族への感謝の気持ちがより強くなった。
 20周年を記念して8月21日から25日まで、「はなクラフト(パンの花)ルナ・フローラ20周年記念展」を伊那市のかんてんぱぱホールで開く。生徒作品も含め200点近くを展示する。「いろいろな作品が並ぶので、ぜひ皆さんに見ていただきたい」。バラの形の香りの花を毎日20個プレゼントする計画で、合計100個の花作りや展示作品の仕上げなど、今は記念展に向け忙しい日々を送っている。(村上裕子)

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