箕輪町議会9月定例会一般質問
箕輪町が地域新エネルギービジョンに基づき進めている、廃食用油を回収してバイオディーゼル燃料(BDF)を精製し町内巡回みのちゃんバスに利用する「協働による廃食用油リサイクル推進事業」について、町議会9月定例会の一般質問で複数の議員が質問した。
三沢興宣議員は計画状況などを尋ねた。
説明では、町共同作業の家で精製するBDFのプラントは、共同作業の家北側の小屋を撤去して設置。ユニットハウス2棟を建設し、水道や更衣室などを整備する。プラントの精製能力は1日100リットル。月に10日の稼動で年間1万2千リットル。総売上120万円の事業で利益はほとんど出ない。
平沢豊満町長は、「啓蒙の意味を含めている事業で採算を求めるものではない。精製が目的ではなく、これからの循環型社会のための廃食用油をリサイクルする、目に見える事業として理解してもらう。この次に続くのは生ゴミ回収。ゼロエミッションの推進」と話した。
寺平秀行議員は、町内にNPOのBDF精製施設があることから、「なぜ民間でできることを民間に任せられないのか。行革の視点から(プラント設置は)本当に適切な支出なのか」と質問した。
町長は、「廃食用油でBDFを作る中で、NPOと競合しているのは精製行程だけ。町がやろうとしているねらいはNPOとは全く違う」とし、町の取り組みは▽循環型社会づくり▽知的障害者への働く場の提供-と説明。「今後、協働の中で循環型社会でどう発展するか。協働のプログラムの中で行政として取り組むべきことと思う」と答えた。
◆北小体育館建設できるだけ前倒しを
箕輪北小体育館建設の本年度着手について桑沢幸好議員が質問した。
平沢町長は、「国に補助を強力にお願いしていく。体育館が児童数からみて狭い。将来も北小の児童数は横ばいと考える。補助金に関係なく規模に合った設計をしたい。諸事業のバランスを見て出来るだけ前倒ししていきたい」と答えた。
井内吉彦教育委員長は、「現在の倍くらいの面積が最低でも必要。早期に着工したい」。小林通昭教育長は、「学童クラブもその一角にできればいいなというのが教育委員会の考え」と話した。
◆ボランティアの拠点は必要
ボランティアセンターの必要性について三井清史議員が尋ねた。
平沢町長は、「必要性を考え、どこがいいか考えている。ボランティアセンターには大勢の皆さんが登録。推進していくためにはハード面の拠点が必要」とした。
◆旧県営射撃場着弾地の土壌測定を県にお願いする
上古田の旧県営射撃場着弾地の水質検査の結果報告と土壌測定の実施について唐沢荘介議員が質問した。
平沢町長は、「水質調査の結果は、検出が見られないくらいの数値で問題ない。土壌測定は実施の方向で県にお願いしたい。区長あての結果報告、現地調査、土壌測定を上古田の皆さんが不安にならないようお願いする。地域の人が安心して暮せることが大前提なので、情報も積極的に出していきたい」と答えた。
◆06年度予算の枠取りはか所づけを前提に
平出政敏議員が06年度予算の枠取りの考えを質問した。
平沢町長は、「か所づけを前提に、11月に区の役員さん立ち合いで工事内容、予算を明確にしたい」とした。