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駒ケ根市点字サークルが『平和へのいのり』の点訳した全6巻を完成

駒ケ根市点字サークルが『平和へのいのり』の点訳した全6巻を完成

 駒ケ根点字サークル(会員14人、今福富栄代表)はこのほど、駒ケ根市教育委員会が今年3月に発刊した戦争体験記録集『平和へのいのり』を点訳した点訳本(全6巻)を完成させた=写真。今福代表は「この本を読んで、戦争はもう二度としてはいけないと再認しました。この点訳を読む視覚障害者は戦争を知らない若い世代。実際に体験された方の言葉で読める機会はあまりないので、その気持ちを思いながら読んでいただければ」と話す。
 『平和への祈り』は、次世代に戦争の記憶と平和への祈りをつないでいくことを目的として市教育委員会が発刊したもので、太平洋戦争のあらましや戦争体験者の証言、寄稿文などで構成されている。
 同サークルでは「視覚障害者の人たちにもぜひ自分たちが住んでいる地元の人たちが体験した戦争の記憶を読んでもらおう」と、今年6月から点訳に着手。今福さんのほか、同サークルの中山章さん(83)、浦野孝之さん(65)、春日正弘さんの4人が協力した。
 点訳には、漢字を平仮名に直すなどといった手間のかかる作業が必要となり、時間もかかるが、4人で協力し合うことで今回は2カ月足らずで完成することができた。
 今後、点訳した本は市内外の希望者に貸し出しをしていく。
 点訳本の貸し出しに関する問い合わせは障害者センター高砂園(TEL82・2012)へ。
 なお、同サークルでは9、10月の第2、第3、第4土曜に一般市民向けの点字講習会を開くため、多くの参加を呼びかけている。
 点字版を使って点字の基礎を学ぶほか、パソコンができる人にはパソコン点訳などを体験してもらう。
 時間は午後1時半縲恁゚後3時半。場所は高砂園。
 問い合わせは高砂園へ。

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