ふれあいキャンプ二次キャンプ開催
子どもたちの自主性・社会性の育成を図ることなどを目的とする駒ケ根市の「アルプスふれあいキャンプ」の二次キャンプがこのほど、3泊4日日程で戸倉山キャンプ場で開かれた。1次キャンプに参加した児童や生徒など32人が参加。親から離れた環境の中、登山やキャンプファイヤー、野外での食事作りなどに取り組む中で仲間との絆を強め、さまざまな思い出をつくった=写真。
社会構造が変化する中、その変化に対応しきれない児童、生徒が全国的に増加している。駒ケ根市のふれあいキャンプはこうした子どもたちの支援を目的として始まった取り組み。学校とは離れた自然中で仲間とともに生活する中で、自主性や協調性を身に付け、元気を取り戻そうと10年近く続いている。
2次キャンプの目的は子どもたちの生きる力を育むこと。初日に実施した戸倉山への登山は、参加者全員が臨み、頂上を目指した。
今回初めて登山に挑戦した児童は「登っている時は足も痛かったし辛かったけど、頂上を見た時は『登って良かった』と思った」と笑顔で話していた。
また、別の児童は「一次キャンプの時は知らない子ばかりで不安だったけど、一次キャンプ友だちもできたので、二次キャンプは楽しみだった。来てよかった」と語った。
同キャンプのチーフリーダーを務める堀内豊彦さん(66)は「実際に子どもたちの変化を見られるのは、もう何週間か後だが、親から離れ、友だちだけを頼りに自然の中で生きる中で、子どもたち自身、生きるということは一人の力ではないことを感じていると思う」と話していた。